予選リーグ

1戦目

3 1

VS駒澤大学

 新人戦の開幕ゲームとなった駒澤大学との一戦。本学は初回から、連打を浴びせる。まずは先頭打者の山田 翔太(法2=大垣日大)が左前に安打を放ち出塁すると、捕逸によりすかさず2塁へ。続く2番の井上 開斗(経済1=福井商業)が右前安打でチャンスを広げ、頼れる3番・山口 瑶介(経済2=日大二)が右前打を放つと、野手の後逸も重なり井上も生還し、2点を先制する。一死後、桃澤 駿介(スポーツ科2=駒込)の中前打でさらに1点を加え、3点を先行。3点のリードをもらった投手陣は、春季リーグ戦に続き、「1点もやらない」と言わんばかりの気迫のピッチングで相手打線を封じ込めた。先発の竹川 葉流(スポーツ科2=都立江戸川)は1イニングを3奪三振。2番手の村瀨 秋平(文理2=都立杉並)、3番手の川島 㓛聖(商1=大垣日大)も2イニングずつを投げ、二人で6奪三振を奪う完璧なピッチングを見せた。最終回にマウンドに上がった髙良 元輝(法1=日本大学)がタイムリーを浴び1点を失うも、2奪三振と、全投手が毎回の奪三振を含む活躍を見せ、危なげなく初戦をものにした。

☆2イニングを投げ4奪三振と好投・川島☆

『駒澤大学の試合は新人戦 初戦ということもあり、チームに少しでも勢いをつけたいという思いと高校時代の監督 阪口先生に教えていただいた「魂」を心がけて投げました。2イニングで死球と2塁打を打たれてしまい、まだまだ課題は山積みですが、アウトの半分以上を三振で取れたことはとても自分の中で自信になりました。』

☆先制タイムリー・山口☆

『次のバッターがキャプテンの細田 晃誠(文理2=佐野日大)だったので、とてもリラックスした状態で打席に立てました。今大会初戦だったのでチームに勢いをつける先制タイムリーを打つことが出来て良かったです。』

2戦目

2 0

VS東海大学

 2戦目の東海大学戦は、2年生の活躍が光った試合となった。初戦に続いて先発のマウンドに上がったのは、竹川。初回、先頭打者に出塁を許し、盗塁を仕掛けてくる。これを、捕手の細田が阻止。続く2番打者にも安打を許し、またまた盗塁を仕掛けられるも、これも細田の完璧な送球により盗塁を刺す。「相手の思い通りに攻撃をさせてたまるか」との思いを体現するかのようなプレーに、竹川も応える。2回以降は、安打を1本も許さず毎回を3人で抑える完璧なピッチングで勝利に導いた。竹川の投球を援護したい野手陣は3回、先頭の清水 康生(文理2=沼田)が四球で出塁すると、続く髙村 大輔(経済1=日大三)のバントが安打となり、無死1・2塁とチャンスを広げる。これを1番・山田がきっちりと送り、1死2・3塁で迎えるバッターは、代打の飯野 真央(危機管理2=日大豊山)。2ストライクと追い込まれた3球目を、持ち前のフルスイングで中前に弾き返し、2点タイムリーとなった。投打にわたって2年生が活躍を見せ、2戦目も勝利した。

☆完璧なピッチングで勝利に貢献・竹川☆

『新人戦はロースコアの試合が多かったですが、ここぞという場面で全員が団結して点を取れていたことはチームとして大きな収穫になり、投手としては無失点で抑えようという気持ちでした。また、同学年の飯野がタイムリーを打ってくれて嬉しかったです。
投球に関してはまだまだ突き詰められるところがあるので、全日本選手権大会までに、打者を抑える方法を増やしていこうと思います。』

☆代打でタイムリー・飯野☆

『自分の前の山田がバントを成功させて自分にチャンスで回してくれたので、これは打たなければいけないと思いました。1死2・3塁の場面で、相手は前進守備を敷いてきたので低い打球を打とうと思いました。タイムリーヒットを打った後ベンチを見たら、一緒に自主練をしていた2年生たちを始め、チームの皆が喜んでいたので今まで頑張ってきて良かったなと思いました。このヒットでチームの勝利に貢献できたこともそうですが、自分自身の公式戦初ヒットだったので本当に嬉しかったです。』

3戦目

5 0

VS東洋大学

 勝てば決勝トーナメントへの進出が決まる大事な一戦。先発のマウンドには、赤岩 稜太朗(法Ⅱ1=日大明誠)が立つ。春季リーグ戦で華々しいデビューを飾った勢いのまま、3回を被安打1、2奪三振と、安定した投球で決勝トーナメントへ弾みをつける。
 本学は初回、1死1・2塁のチャンスに、4番の細田が左前打に適時打を放ち、幸先よく先制に成功する。2回には、2死から星 陽樹(スポーツ科1=東日本国際大昌平)が2塁打を放ちチャンスを作るも、後続が続かず。1点リードのまま迎えた4回、1年生のフレッシュ打線が爆発。先頭の吉田 航太朗(危機管理1=岡山学芸館)の打球が相手のエラーを誘い出塁すると、続く髙村が死球を受け、続く代打の浅倉 七星(文理1=日大東北)が内野安打で、無死満塁のチャンスを作る。このチャンスに迎えるバッターは、1年の浮田 堅成(文理1=日大三島)。2ボールからの3球目。力強く振り抜いた打球は、打った瞬間これと分かる、ライトポール際に飛び込むグランドスラム!大きな大きな追加点となり、5-0とリードを広げ、投手陣を援護した。その後も、滝口 一心(経済2=千葉日大一)が左前に、5回には野村 柊吾(法1=桐光学園)が安打を放つも、追加点とはならず、5-0のまま勝利し、予選リーグを3勝0敗と、文句無しに決勝トーナメント進出を決めた。

☆先発で好投・赤岩☆

『この試合では勝つことだけを考えて投げました。その中でもこの日はダブルヘッダーで4試合目にも試合があったので、良い試合内容で勝つことで、4試合目に良い雰囲気・良い流れで試合に臨めることが出来るようにと思って投げました。「毎イニング先頭打者を確実に打ち取る」ことを意識して、実現することが出来たことが1番良かったことだと思います。守備で試合のリズムを作るチームだと思っているので、無失点で抑えることが出来て良かったです。』

☆満塁ホームランを打ちました・浮田☆

『新人戦は6イニング制なので早めに点を取りたい中で、初回に先制したものの、その後無得点が続いていました。ピッチャーの赤岩が良いピッチングをしていたので、追加点を取って楽にしてあげたいと思っていました。今大会、自分は出番が少なかったため、少しでもチームに貢献したい、とにかく何でもいいから追加点を取りたいという気持ちで打席に立ちました。また、この試合は米崎監督から「当てに行ったりせず、三振でもいいから自分のスイングをしよう」と言われていたため、それを意識したことが結果に繋がりました。』

決勝トーナメント

準決勝

5 3

VS国士舘大学

 予選リーグ3戦目の東洋大学戦と同日に行われた、決勝トーナメント準決勝の国士舘大学戦。ダブルヘッダーの2試合目ということもあり、今ゲームは総力戦となった。予選リーグでは、毎試合先制点を挙げて攻撃の流れを掴んできた本学。この試合でも先制点を挙げて攻撃のリズムを作りたい本学は、この試合も先制に成功する。3回、先頭の清水が中前打で出塁すると、敵失と犠打で1死2・3塁のチャンスで、2番・井上がスクイズを決め、手堅く1点を先制する。序盤で1点のリードをもらった先発の竹川は、自慢の速球で前半5回を被安打2無失点と相手打線をねじ伏せた。1-0のまま後半戦に突入すると、ゲームが動いた。6回、四球で出したランナーに、エラーが絡み1点を失う。追いつかれた直後の7回、先頭の本学のムードメーカー伊藤 新仁郎(商2=土浦日大)が左前打で出塁すると、続く髙村が右前打を放ち、代走の浅倉が果敢に3塁へ進む。これが相手のミスを誘い、浅倉がそのまま生還し勝ち越しに成功する。ただ、試合はこのまま終わらない。8回、2本の長短打を浴び、同点に追いつかれると、2-2のまま試合は延長戦へ突入する。タイブレークにより、無死1・2塁からスタート。1死後、9番・星の内野安打で満塁のチャンスを作ると、ここぞの場面で打席に立ったのは飯野であった。これまで踏ん張ってきた投手陣の踏ん張りを無駄にすることもできない。また、勝てば初優勝に王手をかけることができる。昨年の新人戦では、国士舘大学に完敗したため、雪辱を果たしたい。全員の色々な思いを背負って打席に立った飯野が振り切った打球は、右前へ2点適時打となった。またしても大事な場面で結果を残した飯野に、ベンチもスタンドも沸いた。続く井上も中前に適時打を放ち、3点を勝ち越した。10回の裏、8回からマウンドに上がっていた廣田 樹大(商2=長崎日大)が、落ち着いた投球で凌ぎ、5-3で勝利。新人戦、初の決勝進出となった。

☆延長10回決勝タイムリー・飯野☆

『ダブルヘッダーの2試合目ということもあり、あまり疲れが取れないまま試合に入りました。相手の国士舘大学は去年の新人戦で敗れた相手でもあり、負ければ終わりという試合だったため絶対に負けたくないと思っていました。同点で迎えた延長10回、一死満塁で回ってきた打席は、何がなんでも打つと決めて打席に立ちました。2球続けてストレートが来たので思い切り振り、何とか2点タイムリーを打つことができました。あの場面で打てるようになったのは、一緒に練習をしてきた2年生のおかげだと思っているので、2年生の仲間達には感謝しかないです。』

☆延長10回ダメ押しタイムリー・井上☆

『延長10回二死三塁の場面で、前の飯野さんがタイムリーヒットを打ってくれたのでプレッシャーを感じず、楽な気持ちで打席に入れました。ピッチャーが変化球の制球に苦しんでいて真っ直ぐでカウントを取っていたので、その真っ直ぐに狙いを絞って打ちました。取って取られての接戦の場面で貴重なタイムリーが打てて良かったです。』

決勝

2 4

VS中央大学

 新人戦でも・・・立ちはだかった“中央大学”の壁。春季リーグ戦では2連敗を喫し、対する中央大学は勝ち点5の完全優勝。1・2年生での新人戦では何とかして…という思いで挑んだ決勝戦。初回、先頭打者に2塁打を許すと、犠打・犠飛により、先制点を許してしまう。しかし、これまで踏ん張ってきた投手陣も、負けじと7回まで無失点で抑えるなど、気迫のこもった投球で中大打線を抑え込む。相手の先発に3イニングを完璧に抑え込まれた打線は、息を吹き返したかのように
4回・5回・6回と攻め立てた。4回、先頭の1番・山田が右線2塁打を放ちチャンスメイクすると、井上・桃澤が、四球、内野安打で続いて無死満塁のチャンスに。しかし、後続が続かず得点には至らない。春季リーグ戦でも2試合とも完封され、1点が遠い。ただ、このままでは終わらない。少しずつ攻撃のリズムが掴めてきたのか、5回、1死から9番・星が相手のエラーで出塁し、続く1番・山田の安打でチャンスを作ると、2番・井上が左前適時打で続き同点に、ついに1点をつかみ取る。勢いこのままに6回、先頭の4番・細田が左前打で出塁し、1死2塁とした後に、代打の野村が打席に入る。なんとか援護したい、と振り抜いた初球が左前適時打となり、勝ち越しに成功する。その後も、西河 陸人(文理1=大垣日大)が左前打を放つなど、2死満塁と再度チャンスを作るも追加点とはならなかった。このまま2-1で逃げ切りたい本学は、快投を続けている竹川がマウンドに上がる。8回、このままでは終われない中央大学が、竹川を襲った。先頭打者に安打を許し出塁され、犠打と内野安打でチャンスを広げられると、4番・6番に適時打を浴び、3点を失い逆転を許してしまう。これまで完璧な投球を続けてきた竹川が連打を浴びただけに、味方のショックも大きかった。9回も反撃をさせてもらえず、三者凡退。あと一歩のところで、またしても中央大学の前に屈してしまった。

☆同点タイムリーを放ちました・井上☆

『5回表のタイムリーヒットを打った場面は、真っ直ぐも変化球も良いピッチャーでカウントも追い込まれていたので、どんなボールにも対応できるよう必死に食らいつきました。後半戦に入る前に同点にしたかったのでチャンスの場面で1本打てて良かったです。決勝は敗戦となり、準優勝という結果で終わってしまったので、来年は日本大学初の優勝を掴み取れるように頑張ります。』

☆勝ち越しタイムリーを放ちました・野村☆

『新人戦初優勝を目指し、チーム一丸となって戦ってきた中で、あと一勝に迫った重要な試合で敗れてしまいとても悔しいです。今大会はピッチャー陣に支えられた試合が多く、この試合もロースコアという厳しい展開が続いていました。そのため、なんとか自分が打って援護点を取ろうという気持ちで打席に入りました。結果的にそれが逆転タイムリーという形になったので良かったです。』

~新人戦を支えた2年生~

主将を務めた 細田 晃誠

Q. どのような気持ちで新人戦に挑んだか
A. 主将としてチームを1つにまとめ、絶対優勝するという気持ちで挑みました。

Q. 新人戦を振り返って
A. 初めは少しフワフワした雰囲気で、チームが1つになりきれていませんでしたが、試合を積み重ね勝利していくごとに1つになっていきました。2年生全員で協力し”勝ちに行く”という雰囲気を作ったことで、1年生もかなりついてきてくれたと感じています。この雰囲気があったから、今大会の準優勝という結果に繋がったと思います。

Q. 新人戦を通して学んだこと
A. 新人戦を通して、チーム一丸で戦う大切さを改めて学びました。今のチームのように半田 陸人(法4=佐野日大)さんや山本 創也(商4=桜美林)さんのような目立つ選手がいなくても、スタメンの人もベンチスタートの人もそれぞれ自分の役割を全うし、勝利に向かって同じ方向を向くことで、勝利することができると感じました。

Q. この新人戦で得たことをチームにどう活かしていきたいか
A. 新人戦で得たことをチーム全体に還元し、これから先に控える全日本選手権大会やリーグ戦で必ず勝てるように、この経験を活かしていきたいと思います。

優秀選手賞を獲得した 飯野 真央

Q. 優秀選手賞を貰った感想
A. 今大会が始まる前まで、まさか自分が受賞できるとは思っていなかったので、受賞することができてとても嬉しいです。優秀選手賞を受賞することが出来ましたが、これは自分自身の力ではなく、チーム全員が一丸となって勝ち進んだおかげだと思うので、チームの皆やいつもサポートしてくれている家族に感謝したいです。

Q. 今大会での自分の成績・結果を振り返って
A. 今大会で公式戦初安打・初打点などを打てて、大会を通して自分自身大きく成長できたと思います。また、自分の活躍でチームが勝つという経験もさせていただいたので、このような経験をさせて下さった今大会に関わっている方々には感謝しかないです。

Q. これからのチームにどのように貢献したいか、どんな戦力になりたいか
A. これからチームは全日本選手権優勝に向かって進み出しますが、自分自身は”メンバー入り”を目指して練習していくことと、4年生を最後まで支えられるように、日々の練習から率先して行動していこうと思います。